研究開発の現場を詳細に調査し、ユーザーの動線、作業、労働環境の問題点を洗い出します。トップインタビュー、ヒアリング、ワークショップなどを通してプロジェクトの背景や目的、想いを共有します。類似施設のベンチマークや視察を行い、目指すべきビジョンと新しい施設の具体的なイメージを広げていきます。アンケート調査や行動観察調査の詳細な分析から普段気付かない業務のかたよりやユーザーの行動特性を見える化します。
ワークショップの中で研究開発プロセスを棚卸しし、イノベーションが生まれるために必要な工夫や場のアイディアを自由に意見交換します。新しい施設でイメージされる具体的なシーンからキーワードを抽出し、デザインの軸となる施設コンセプトを作ります。“発見”と“イノベーション”を生むために必要な空間と設備がシームレスに統合された“理想的な研究環境”をデザインします。必要な機能と要件を具体的な建築プラン・ゾーニングへ落し込み、基本計画案としてまとめます。
イメージ写真や模型やCGパースなどで、より細かなシーンや使い方を共有しながら具体的なレイアウトを検討していきます。各室の一つ一つの機器や家具をレイアウトし、必要なユーティリティを含めた諸室仕様を定めていきます。安全衛生、BCP対策、フレキシビリティ、省エネ、自動化など、研究施設に関するお客様の様々な課題に対し、最先端のラボシステムをご提案します。研究施設の豊富な設計データベースを用いて精度の高いコスト予測を行うことで、適確なコストマネジメントが可能になります。
基本設計仕様を元に、工事入札に必要な詳細な実施図面を作成します。サンプルや参考品など実物を確認しながら、詳細な仕様を決めていきます。維持管理やライフサイクルコストに配慮し、材料や設備に必要な性能を定めます。実施設計図書一式を元に工事入札を実施し、適切な工事業者を選定するための発注支援を行います。
ヒアリングでお伺いした全ての要求仕様が満足されているか、工事前のピアチェックを行います。必要に応じてモックアップ検査、工場出荷前検査、現場確認を行い最終調整をします。研究施設の豊富な設計・監理の経験を元にした厳しい技術監理基準に基づき工事品質をチェックします。お客様要望による工事期間中の追加変更についても、スケジュール調整、変更指示、価格査定を行い、コスト・工程への影響を最小限に抑えます。
竣工後も一年目検査、二年目検査、定期点検を行い、工事品質の経年変化をチェックします。ワークショップで話し合った使い方、運用ルールなどを定期的に調査・見直しすることで、“使いながら変えていける”環境づくりをお手伝いします。弊社が開催する「イノベーションセミナー」や「異業種間R&Dセッション」などにご招待し、お客様のオープンイノベーションの取り組みをサポートします。将来の増改築計画、既存棟の有効利用、既存棟解体後の敷地有効活用などCRE戦略のご相談にも豊富な実績と経験でお応えします。